2015年12月09日

連続イベント 「羊飼いと奇術師」 (前編)

◇◆◇「羊飼いと奇術師」◇◆◇

 世界は桜シャードの波長を示している。
四方を青い海で囲まれた、一時は壊滅して灰塵と化した「マジンシア」という街。
瓦礫で埋め尽くされた街は島を訪れる人々の手によって復興へこぎ着けられた。
新たに生まれ変わった新生マジンシアの街はやがて「ニューマジンシア」と呼ばれるようになった…


       ■11月24日の日が西へ傾き始めた頃。
 ニューマジンシアの街の中央からやや北の方に位置する場所にある「マジンシア大花壇」。
この大花壇前に、あたりの一面に広がる緑の芝の色と対照的な、赤いカーペット、そして葉が朱く染まったカエデの木。
この赤と緑で彩られたステージを前に人が集まっていた。

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その視線はステージ上に立つ、明るいオレンジ色のロングスカートを履き、煌く水色の豪華な胸当てを着こなした赤い髪の人に注がれていた。
彼女はこのニューマジンシアの街を治める「首長」に就いているPetrushkaであった。

Petrushka「お待たせしました。 只今よりミニイベントを開始させて頂きます。」
    「この後ろに見える大花壇。 中央を囲む周囲が少々寂しい気もします。」
    「ニューマジンシア首長の願いとして、この花壇をせめてクリスマスカラーに」
    「赤と緑で彩られた花で飾られた花壇にしたいものですね…」


Petrushkaはステージの上で皆さんの前に感嘆混じりの表情を浮かべながら未来を願うように目の前の人々に訴えかけた。
聞いている皆も半数が花壇の現状を見て、折角の花壇なのに何も植えられていないという、寂しさを募らせていた。

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すると、Petrushkaの後方の大花壇の方から笑い声が聞こえてきた。

      「はっはっはっ!花など笑止千万。動物の餌にしかならないのだよ。」

音がした方向を振り向くと、そこには黒い紳士服を着こなした、見るからに怪しそうな男性が立っていた。

Petrushka 「急に何を?、あなたは何者ですか!?」
Petrushkaは黒い服で身を固めた紳士に向かって叫んだ。
すると、その黒い男は一瞬で消え、今度は私と一般人の間を挟んだ位置に登場してきた。
   
奇術師  「これは失礼を!わたくしめは奇術師Paineでございます。以後ともお見知りおきを。」
Petrushka「その奇術師が何の御用なのですか?動物の餌とは?」
奇術師  「これから、わたくしからのお花より素敵なショーをと思いましてね。」
Petrushka「失礼ね!お花より素敵?あなたは一体何を見せてくれるのですか?」
奇術師  「フフフ。この一帯の緑を荒らし尽くしてやりましょう! 」
Petrushka「させるもんですか! ああっ! 待ちなさい!」

Petrushkaは奇術師Paineを問い詰めようと一歩踏み出した。
すると、奇術師はまた消えていった。
それからその奇術師Paineの居た箇所から順にムーンゲートのある方向へ向かって花が次々と消えていった。
(特殊色の紫ポピー3、赤ナデシコ3個が消えていく。)
  
そばにいた一般人たちも事の異常を察し、奇術師Paineに対し敵意を覚える。
民A   「ペイン!何てことするんだ!」
民B   「おう!あの野郎許せない!」

Petrushka 「なんてこと!皆さん奇術師を追いかけて暴挙を止めなくては!」
     「どうやらムーンゲート方向に飛んだようですね!皆さんも付いてきてください!」
   
そしてPetrushkaを先頭に、一般人の皆さんが駆け足で付いていった。

ムーンゲートが見えてきそうな森の中を抜ける所に差し掛かった時、一人の女性が手頃な岩に座っていた。
休んでいるのだろうか?奇術師の行方をあの羊飼いらしい人に尋ねてみよう。
Petrushkaは岩に腰を掛けていた羊飼いに声をかけてみた。

Petrushka  「どうやらムーンゲート方向に飛んだようですね!皆さんも付いてきてください!」
羊飼いSaint「「先ほど怪しい服を着た男が何やらウチの羊の群れに魔法をかけて行ったんだよ。」
   
羊飼いは先ほどの黒い服を着た奇術師に何かをされたみたいで不安な様子だ。
すると、左手の方向に黒ずくめの奇術師が登場した。

奇術師Paine 「それ!しもべよ!辺りを喰らい尽くせ!」
奇術師は手を羊に向けて掲げて大声で吠えた。

すると、羊飼いSaintの羊たちがみるみるうちに一回り大きくなり、狂暴になっていく。
どうやら、魔物化し、人をも襲う狂暴羊となっていった。
この13匹の羊があたりの草を荒らしながら、周囲にいた人たちに襲い掛かろうとしていた。

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